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IVR(電話の自動音声応答)とは?仕組みと費用、作り方

電話のIVRとは、かけてきた人に音声で案内し、ボタン操作で用件ごとに振り分ける自動音声応答の仕組みです。ACDや留守番電話との違い、使い道、公式の料金、小さな事務所向けのメニューの作り方と案内文の例、通話料の落とし穴まで解説します。

IVRとは? 電話の自動音声応答
この記事の目次
  1. 01IVR(電話の自動音声応答)とは
  2. 02IVRの仕組み
  3. 03IVRでできること
  4. 04ACD・留守番電話・AI電話との違い
  5. 05IVRを入れるメリット
  6. 06IVRの注意点:案内が長いと切られます
  7. 07小さな窓口のIVRの作り方
  8. 08IVRと通話料:メニューを聞いている時間もお金がかかります
  9. 09IVRの費用
  10. 10IVRのあと、どうつなぐかまで考える
  11. 11よくある質問
  12. 12まとめ

この記事でわかること

  • IVR(自動音声応答)の仕組み
  • 失敗しないメニューの作り方
  • 費用の比べ方

この記事は、電話の「IVR」(自動音声応答)についての記事です。医療の「IVR(画像下治療)」とは別のものです。

IVR(電話の自動音声応答)とは

IVR(Interactive Voice Response)とは、電話をかけてきた人に録音の音声で案内し、ボタン操作で用件ごとに振り分けたり、自動で受け付けたりする仕組みです。

「ご注文は1を、お問い合わせは2を押してください」という案内を聞いたことがあると思います。あれがIVRです。日本語では「自動音声応答」と呼ばれます。

この記事では、仕組み・使い道・費用に加えて、1〜10人ほどの小さな窓口で、メニューをどう作ればいいかまで説明します。料金は2026年10月30日に各社の公式ページで確認したものです。


IVRの仕組み

IVRは、次の3つでできています。

  1. 案内の音声:人が吹き込んだ録音か、文字から作る合成音声を流します。
  2. かけた人の操作を読み取る:電話のボタンを押したときの音(プッシュ音)を読み取ります。話した言葉を聞き取る「音声認識」に対応したものもあります。
  3. 流れ(フロー):「1なら営業へ、2ならサポートへ、夜は時間外の案内へ」のような分岐を決めておきます。曜日や時間で流れを切り替えられます。

IVRでできること

使い道 例
用件ごとの振り分け 「ご注文は1、お問い合わせは2」で、担当のグループにつなぐ
営業時間外の案内 「本日の受付は終了しました。受付時間は平日9時から18時です」
混んでいるときの案内 「ただいま電話が混み合っています。折り返しをご希望の方は1を」
自動の受付 資料請求や予約を、番号の入力や録音で受け付ける
本人確認 会員番号などをボタンで入力してもらう
SMSでWebに案内 ボタンを押した人に、予約ページのURLをSMSで送る(「ビジュアルIVR」とも呼ばれます)

ACD・留守番電話・AI電話との違い

IVRとよく一緒に出てくる言葉を整理します。

仕組み 何をするか
IVR 「何の用件か」を聞いて振り分ける
ACD(着信の自動分配) 「手の空いている人」に順番に電話を回す
留守番電話 決まった案内を流して、伝言を録音する。振り分けはしない
AI電話(ボイスボット) 自由に話した内容を理解して、会話で受け付ける

実際の窓口では、IVRで用件を聞き、ACDで手の空いた人につなぐ、という組み合わせで使うのがふつうです。


IVRを入れるメリット

  • 電話を取りこぼしにくくなる:用件ごとに担当へつながるので、取り次ぎの手間と待ち時間が減ります。
  • 時間外の電話にも対応できる:受付時間の案内や、伝言・折り返しの受付ができます。
  • 担当者が用件を知った状態で出られる:「サポートの1番から来た電話」と分かるので、最初の聞き取りが短くなります。
  • よくある問い合わせを自動で済ませられる:営業時間・住所などは案内だけで終わることもあります。

IVRの注意点:案内が長いと切られます

IVRでいちばん多い失敗は、案内が長すぎる・メニューが深すぎる・人につながる道がないことです。

企業のカスタマーサポート担当者1,005人を対象にした調査(Foonz、2025年10月)では、自動音声応答の課題の1位が「ユーザーが途中で離脱しやすい」で、48.1%でした(出典:ECのミカタ)。

かけてきた人は、案内を最後まで聞いてくれるとは限りません。短く、少なく、必ず人につながるように作ることが大切です。


小さな窓口のIVRの作り方

1〜10人ほどの窓口なら、次のくらいを目安にすると、使いやすいメニューになります。これはかけMAXの考え方としての目安です。

  • メニューは1段だけ(「1を押したあと、さらに1〜3を選ぶ」のような2段目は作らない)
  • 選択肢は3つか4つまで
  • 「0」かメニューの最後で、必ず人につながる
  • 最初の案内は15秒以内
  • 営業時間外は別の案内に切り替える

案内文の例(営業時間内)

お電話ありがとうございます。○○株式会社です。 ご注文は1を、商品についてのお問い合わせは2を、その他のご用件は0を押してください。

この長さで、読み上げると15秒ほどです。

案内文の例(営業時間外)

お電話ありがとうございます。○○株式会社です。 本日の受付は終了しました。受付時間は、平日の午前9時から午後6時です。 折り返しをご希望の方は、発信音のあとにお名前とご用件をお話しください。

案内文の例(混んでいるとき)

ただいま電話が大変混み合っています。 このままお待ちいただくか、折り返しをご希望の方は1を押してください。


IVRと通話料:メニューを聞いている時間もお金がかかります

見落としやすいのが、かけてきた人がメニューを聞いている時間の通話料です。

フリーダイヤル(0120)の場合は、受ける会社が払います

フリーダイヤルは、通話料を受ける会社が払う仕組みです。メニューを聞いている時間の通話料も、受ける会社の負担になります。

NTTドコモビジネスのフリーダイヤル(一般の電話回線、税込)では、携帯電話からの着信は11円/20秒です。案内が30秒あると、それだけで1件22円。月1,000件なら22,000円が、メニューの時間だけでかかります。

フリーダイヤルの料金は フリーダイヤルの料金|月額・通話料と誰が払うか にくわしくまとめています。

ナビダイヤル(0570)の場合は、かけた人が払います

ナビダイヤルは、かけた人が通話料を払う番号です。案内が長いほど、お客様の負担が増えます。携帯電話のかけ放題の対象外なので、長いメニューは不満につながりやすくなります。

どちらの番号でも、案内は短いほうがよいということです。


IVRの費用

IVRの料金は、IVRだけのサービスか、電話のシステム(クラウドPBX・コールセンターシステム)の機能の1つかで、払い方が違います。主な公式料金です(2026年10月30日時点)。

サービス 料金(公式ページの記載) 税
IVRy(アイブリー) フリー:月30着電まで0円、スターター:月3,980円〜、スタンダード:月6,480円〜。電話番号の維持費と、使った分の料金が別にかかる 税抜
BIZTEL コールセンターシステム。席ごとのプラン:初期50,000円/席、月15,000円/席。外部システムと連携するIVRはオプション(ライトの場合、初期100,000円+月40,000円) 税抜
Twilio 使った分の料金。電話番号の月額(0AB-J $20.00、フリーダイヤル $25.00)、着信 1分あたり $0.0100(0AB-J)・$0.1854(フリーダイヤル)。IVRの仕組みは自分で組む 記載なし(米ドル)

費用は「月額+番号+通話料」の合計で見る

IVRの費用は、月額だけでは決まりません。

  • 月額(IVRの機能、または電話システム全体)
  • 電話番号の月額(050・03や052・0120で違う)
  • 通話料(フリーダイヤルなら、メニューの時間も含めて受ける会社が払う)
  • オプション(音声合成、SMS、録音など)

の合計で比べてください。料金の単位の比べ方は コールセンターシステムの料金比較 にまとめています。


IVRのあと、どうつなぐかまで考える

IVRは入口です。そのあとの流れまで決めておくと、窓口がうまく回ります。

  1. IVRで用件を聞く
  2. ACDで、その用件の担当グループの手の空いた人につなぐ
  3. 録音して、あとで聞き返せるようにする
  4. 管理者がモニタリングして、新人に助言する
  5. 担当者はパソコンで受けるので、在宅のスタッフも窓口に入れる

この流れは、電話システムの仕組みとして CTIシステムとは でも説明しています。


よくある質問

Q. IVRとは何の略ですか?

A. Interactive Voice Response(インタラクティブ・ボイス・レスポンス)の略です。日本語では「自動音声応答」と呼ばれます。医療の「IVR(画像下治療)」とは別のものです。

Q. IVRとACDの違いは何ですか?

A. IVRは「何の用件か」を聞いて振り分け、ACDは「手の空いている人」に順番に電話を回します。実際の窓口では、IVRで用件を聞いてからACDで担当者につなぐ、という組み合わせで使います。

Q. IVRとナビダイヤルの違いは何ですか?

A. IVRは音声で案内して振り分ける「仕組み」で、ナビダイヤル(0570)は通話料をかけた人が払う「電話番号の種類」です。ナビダイヤルの番号にIVRを組み合わせて使うこともあります。

Q. IVRの料金はいくらですか?

A. IVRだけのサービスなら、公式の料金で月0円(着信数の上限あり)から月数千円のプランがあります。電話システムの機能として使う場合は、そのシステムの料金に含まれるか、オプションになります。どちらも、電話番号の月額と通話料が別にかかります。

Q. IVRのメニューはいくつにすればいいですか?

A. 小さな窓口なら、1段・3〜4択で、0番で人につながる形がおすすめです。最初の案内は15秒以内を目安にしてください。メニューが深いほど、途中で電話を切られやすくなります。

Q. AI電話(ボイスボット)とIVRの違いは何ですか?

A. IVRは決められたメニューをボタンで選んでもらう仕組みです。AI電話は、自由に話した内容を理解して会話で受け付けます。用件の種類が少ない窓口なら、IVRで十分なことが多いです。


まとめ

  • IVRは、音声で案内して、ボタン操作で用件ごとに振り分ける自動音声応答の仕組み
  • IVRで用件を聞き、ACDで手の空いた人につなぐのが基本の組み合わせ
  • 失敗の多くは「案内が長い・メニューが深い・人につながらない」
  • 小さな窓口なら、1段・3〜4択・0番で人へ・案内は15秒以内が目安
  • フリーダイヤルでは、メニューを聞いている時間の通話料も受ける会社が払う
  • 費用は「月額+番号+通話料+オプション」の合計で比べる

お客様からの電話を音声メニューで振り分け、手の空いた人につなぎたい場合は かけMAX インバウンド(準備中)をご覧ください。

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