フリーダイヤルの料金|月額・通話料と誰が払うか【2026年】
フリーダイヤル(0120・0800)の通話料は、かけた人ではなく受ける会社が払います。NTTの公式料金をもとに、月額・工事費・固定と携帯からの通話料、月100件の試算、携帯からの電話が高くつく理由と抑え方をまとめました。

この記事の目次
この記事でわかること
- フリーダイヤルの通話料を払うのは誰か
- 月額・通話料と、月100件の試算
- 費用を抑える方法
フリーダイヤル(0120・0800)は、かけた人は無料で、通話料は電話を受ける会社が払うしくみです。正式には「着信課金」と呼ばれます。
この記事は、問い合わせ窓口に0120を置こうか考えている会社向けに、毎月いくらかかるのかを公式の料金だけで計算します。料金は2026年10月30日に各社の公式ページで確認したものです。
結論:月額+「受けた分の通話料」がかかります
フリーダイヤルの費用は、次の3つです。
| 費用 | いつ | NTTドコモビジネスの場合(税込) |
|---|---|---|
| 番号の設定工事費 | 最初の1回 | 1,540円/番号 |
| 月額利用料 | 毎月 | 2,200円/番号(プラン1) |
| 通話料 | 受けた分だけ | 固定電話から9.35円/180秒、携帯電話から11円/20秒 |
いちばん大きく変わるのは通話料です。そして通話料は、お客様が携帯電話からかけてくるか、固定電話からかけてくるかで大きく違います。
フリーダイヤルの料金は誰が払う?
払うのは、フリーダイヤルを契約している会社(受ける側)です。 かけた人には通話料がかかりません。携帯電話からかけても同じです。
似た番号に「ナビダイヤル(0570)」がありますが、こちらは逆で、かけた人が通話料を払います。
| 番号 | 通話料を払う人 | かけた人の負担 |
|---|---|---|
| 0120・0800(フリーダイヤル) | 受ける会社 | 無料 |
| 0570(ナビダイヤル) | かけた人 | 携帯から22円/30秒、固定から9.35円/180秒(税込)。携帯のかけ放題の対象外 |
| 03・052・050など | かけた人 | 契約しているプランの通話料 |
ナビダイヤルの金額はNTTドコモビジネスの公式料金です(出典:ナビダイヤル 料金)。
0120と0800は、どちらもフリーダイヤルの番号です。かけた人が無料で、受ける会社が払うしくみは同じです。
NTTドコモビジネス「フリーダイヤル」の料金
「フリーダイヤル」はNTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)のサービス名です。他の会社も「フリーコール」などの名前で、同じしくみのサービスを出しています。NTTドコモビジネスの公式の料金は次のとおりです(出典:フリーダイヤル 料金)。
月額と工事費
| 項目 | 税込 | 単位 |
|---|---|---|
| 月額利用料 プラン1 | 2,200円 | 番号ごと |
| 月額利用料 プラン2 | 1,100円 | 契約回線数ごと |
| サービス番号設定工事費 | 1,540円 | 番号ごと(最初の1回) |
プラン2は「つないでいる回線の数」で決まるので、回線が3本以上ならプラン1のほうが安いと公式に書かれています。
このほかに、電話番号ごとにユニバーサルサービス料(2.2円/番号・月)と電話リレーサービス料(1.1円/番号・月)がかかります(税込。出典:NTTドコモビジネス ユニバーサルサービス料)。どちらも定期的に見直されます。
通話料(受ける会社が払う分)
2023年11月から、距離や時間帯に関係なく全国一律になりました。
| かけてきた電話 | 一般の電話回線で契約 | ドコモビジネスのIP電話回線で契約 |
|---|---|---|
| 固定電話から | 9.35円/180秒 | 8.8円/180秒 |
| 携帯電話から | 11円/20秒 | 17.6円/60秒 |
| 公衆電話から | 33円/60秒 | 29.7円/60秒 |
すべて税込です。同じ携帯電話からの着信でも、どの回線で契約するかで1分あたりの料金が33円と17.6円に分かれます。
開通までの日数
公式には、申し込みから通常5営業日で、訪問工事はありません(出典:フリーダイヤル)。
携帯電話からの電話は、固定電話の約10倍かかります
1分あたりに直すと、差がはっきりします(一般の電話回線で契約した場合、税込)。
| かけてきた電話 | 1分あたり |
|---|---|
| 固定電話から | 約3.1円(9.35円÷3分) |
| 携帯電話から | 33円(11円×3回) |
携帯電話からの着信は、固定電話からの約10倍です。 いまは問い合わせの多くがスマホからなので、フリーダイヤルの通話料は「携帯電話から何分かかってきたか」でほぼ決まります。
しかも携帯電話からは20秒ごとに課金されるので、21秒の通話でも22円になります。
月にいくらかかる?100件の試算
条件をそろえて計算してみます(NTTドコモビジネス・一般の電話回線・税込)。
- 月100件、1件あたり3分
- 固定電話から60件、携帯電話から40件
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 月額利用料(プラン1) | 1番号 | 2,200円 |
| 固定電話からの通話料 | 9.35円×60件 | 561円 |
| 携帯電話からの通話料 | 3分=20秒×9回で99円 ×40件 | 3,960円 |
| ユニバーサル・リレー料 | 1番号 | 約3円 |
| 合計 | 約6,724円/月 |
通話料4,521円のうち、約88%が携帯電話からの分です。 携帯電話からの割合が80%になると、同じ100件でも通話料は8,000円を超えます。
件数が10倍の月1,000件なら、通話料だけで4万5千円ほどになります。
フリーダイヤルの費用を抑える方法
1. 音声メニュー(IVR)を短くする
フリーダイヤルでは、お客様が音声メニューを聞いている時間も、受ける会社の通話料になります。
携帯電話からの着信で、案内が30秒あると、それだけで22円(20秒×2回)かかります。月1,000件なら22,000円です。案内は短く、メニューは少なくしましょう。くわしくは IVR(電話の自動音声応答)とは にまとめています。
2. 契約する回線を見直す
前の表のとおり、携帯電話からの1分あたりは、一般の電話回線なら33円、ドコモビジネスのIP電話回線なら17.6円です。同じ0120でも、受ける回線によって携帯からの単価が半分ほどになります。 インターネットの電話回線(クラウドPBXなど)で0120を受けられるサービスもあります。
3. 携帯電話からの着信を受けない設定にする
NTTドコモビジネスには、特定の種類の電話からの着信を断る「発信端末拒否」(月額無料)があります。NTT東日本のフリーアクセス・ひかりワイドでも、携帯電話からの着信を受けるかどうかを設定できます。
ただし、スマホしか持っていないお客様は電話できなくなります。 問い合わせを取りこぼさないことが目的なら、断るより「回線を見直す」「メニューを短くする」ほうが向いています。
4. そもそも0120が必要か考える
フリーダイヤルを置く理由は「お客様に通話料を気にせずかけてもらう」ことです。
- 通販の注文、資料請求など、電話の数がそのまま売上になる窓口には向いています。
- 既存のお客様からのサポートや、取引先からの連絡が中心なら、03・052・050などのふつうの番号でも困らないことが多いです。この場合、通話料はかけた人が払います。
NTT東日本の0800(フリーアクセス・ひかりワイド)
ひかり電話を使っている場合は、NTT東日本・西日本の「フリーアクセス・ひかりワイド」で0800番号を持つこともできます。NTT東日本の公式料金です(税込。出典:フリーアクセス・ひかりワイド)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月額 | 1,100円/番号 |
| 固定電話から | 8.8円/3分 |
| 携帯電話から | 17.6円/1分 |
| 公衆電話から | 22円/1分(県内)、33円/1分(県間) |
NTT東日本は、2027年4月1日の利用分から料金を改定すると予告しています。申し込む前に公式ページで最新の金額を確認してください。
フリーダイヤルを取るまでの流れ
- 番号を選ぶ:NTTドコモビジネスのWeb申し込みでは、提示される10個の番号から選べます。
- 着信先の回線を決める:0120にかかってきた電話を、どの電話番号(回線)で受けるかを決めます。
- 申し込み:開通まで通常5営業日です。
注意点が2つあります。
- 携帯電話に直接つなぐ契約はできません。 契約した固定の回線から、携帯電話へ転送する形になります(出典:フリーダイヤル よくある質問)。
- 解約した番号は、あとから使えません。 番号はチラシや名刺に印刷するので、長く使う前提で選びましょう。
着信先にする03や050の番号の取り方は 会社の電話番号の取り方|050・03(0ABJ)・0120の違い にまとめています。
よくある質問
Q. フリーダイヤルに携帯電話からかけても無料ですか?
A. 無料です。かけた人には通話料がかかりません。そのかわり、受ける会社が携帯電話からの通話料を払います。NTTドコモビジネス(一般の電話回線)では11円/20秒です。
Q. フリーダイヤルの料金は1分いくらですか?
A. NTTドコモビジネス(一般の電話回線、税込)では、固定電話からが約3.1円/分、携帯電話からが33円/分です。携帯電話からのほうが約10倍高くなります。
Q. フリーダイヤルの月額料金はいくらですか?
A. NTTドコモビジネスでは、番号ごとに2,200円(プラン1)、または契約回線数ごとに1,100円(プラン2)です(税込)。このほかに受けた分の通話料がかかります。
Q. 0120と0800の違いは何ですか?
A. どちらもフリーダイヤル(着信課金)の番号です。かけた人が無料で、受ける会社が通話料を払うしくみは同じです。
Q. フリーダイヤルとナビダイヤルの違いは何ですか?
A. 通話料を払う人が逆です。フリーダイヤル(0120・0800)は受ける会社が払い、ナビダイヤル(0570)はかけた人が払います。ナビダイヤルは携帯電話のかけ放題の対象外です。
Q. フリーダイヤルを携帯電話で受けられますか?
A. NTTドコモビジネスのフリーダイヤルは、携帯電話に直接つなぐ契約はできません。契約した回線から携帯電話へ転送する形になります。インターネットの電話回線を使うクラウドPBXなら、パソコンやスマホのアプリで受けられるものもあります。
まとめ
- フリーダイヤル(0120・0800)は、受ける会社が通話料を払うしくみ。かけた人は携帯からでも無料
- NTTドコモビジネスでは、月額2,200円/番号+受けた分の通話料(税込)
- 携帯電話からの着信は1分33円で、固定電話の約10倍。 通話料はほぼ携帯からの分で決まる
- 月100件・3分・携帯4割で、月約6,700円(税込)
- 費用を抑えるには、音声メニューを短くする・受ける回線を見直す。携帯からの着信を断ると、お客様を取りこぼす
- 0120が要るのは「電話の数が売上になる窓口」。それ以外は03・052・050でも足りることが多い
0120をパソコンで受けて、音声メニューで振り分けたい場合は かけMAX インバウンド(準備中)をご覧ください。事務所の電話番号をどれにするか迷っている場合は クラウドPBXとは も参考になります。



